JICA青年研修「初/中等教育(教育行政)」コース
期間:2022年10月6日-30日
実施場所:富山県および石川県
2022年、弊法人はJICA青年研修「初/中等教育(教育行政)」コースを受託し、10月6日から30日まで同研修を実施しました。11カ国(キリバス、エジプト、チュニジア、ガンビア、ウガンダ、ザンビア、ベナン、南スーダン、アゼルバイジャン、ウズベキスタン、ジョージア)から12名の教育行政・学校関係者が参加しました。
【研修の成果】
この研修では、研修員が日本の教育行政制度および北陸の教育の特色について学ぶ機会を提供しました。北陸地域の初中等教育の特徴を深掘りし、「あたりまえのことをあたりまえにやる」ことを可能にする北陸地域の教育の特色、強みと課題、重点分野や重点方策に関する講義を行いました。また研修講師として北陸の教育現場に精通した教育専門家(大学教員)、教育委員会、学校から協力を得ました。
大学教員や教育委員会による講義と、小中学校と特別支援学校訪問等の学校現場の視察を効果的に結びつけるためのプログラムとしました。講義で学んだことを学校現場で確認し、それをまた質疑応答につなげ理論の理解を深めるという、バランスのとれた学びのプレセスを重視してプログラムの構成を行いました。
この研修を通して、日本との比較そして学びのなかで、研修員が自国の教育課題の政策実施に伴う課題と対策を思考することを目指しました。日本の教育行政制度を各国へ導入することを目指すのではなく、日本(北陸)で得た知見をいかに各国の状況に合わせて取捨選択し、変化させ応用していくかを考える能力の強化を重視しました。
研修員との振り返りセッションでも本研修プログラムの構成は、入念に計画されていて効果的であったと大変好評でした。研修員の学びのプロセスを重視し、日本側関係者のみならず、11カ国12名の研修員同士がお互いの取り組みを知り学び合いができる機会が、研修員のこの研修への満足度を高めました。各国で課題を抱える研修員にとって、他国でも同様の課題を抱え悩みつつもそれに取り組もうとしている姿勢はお互い励みとなりました。